回答内容
段取りの専任化をする目的は、段取り替え専門工をもうけ段取り替え作業を集中化することで、非サイクル的に発生する段取り替えの効率を上げようとするものです。通常作業と段取り作業を兼務すると、一般的に段取り改善が進まず、各人ばらばらなやり方のため作業時間のばらつきも大きいのが実態です。そこで専門化と統一したやり方で効率を上げようとするものです。通常オペレーターは自動化が進んでいない場合は機械のショットに合わせた作業、自動化が進んでいれば多数台持ちし定期的に巡回しながらの作業となります。サイクル時間の長短はありますが、通常サイクル作業となります。それに対し、段取り替え作業はロットの変わり目の作業ですから、非サイクル作業とならざるを得ません。このような作業をどのように作業者が分担したらよいかというのが課題です。判断基準は、作業時間・機械停止時間面、人の能力面、段取り時の使用設備面ですから、これらを総合的に判断するべきです。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団