デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

レファレンスデータベース > 特注品や特急受注への対応による計画的生産の混乱に対処する現実的な方法は?

特注品や特急受注への対応による計画的生産の混乱に対処する現実的な方法は?

質問内容

計画的かつ能率的な生産活動を意図して日程計画を立案し、生産活動を行う上で、特注品や特急品の受注と割込みによって計画的な生産活動や現場の工程を乱す原因となっている。現実的な対処方法を知りたい。

回答内容

経営面から特注品を見直す場合、製品別の生産量や売上高の分布状況をパレート分析し、その重要度のランクを区分してみること(ABC分析)が重要な着眼点を与えてくれる。一律でなく区分して生産し、管理する方法も考えられる。優先順位の決定要因・方法を列挙すると、①受注順に着手。②金額ランクの順を重視。③納期順に着手。④最大の顧客を優先。⑤加工時間の最小のものから着手。⑥加工時間の長いものから着手。⑦経済性重視などがある。飛込・特急品はある程度発生するのは認めた上で、例えば30%以内に営業部門で抑制すること、優先順の決め方と権限が重要である。既に着手した仕事を止めての割り込みは弊害が大きいので、計画変更の受付時限を決める(例えば2日前)ことも重要である。弾力的な生産日程計画システムの確立。方法として、飛込み・特急品の実績調査を行い、標準的な発生量に対応して、その分だけ日程計画に余裕を持たせておく(生産日程枠を設定して置く)方法がある。月間日程計画に対して実行段階では飛込み、納期変更などの受注変動や進捗状況を加味した小日程計画(週間日程計画)の立案が必要になる。飛込み品・特注品の発生量は標準的日程とは違いが生ずるが、常に当初計画から遅れる一方の事態に比較すると、進み・遅れが相半ばする事態への対処は、予測される事態であり対処がしやすい。積極的に変動を予測して待ち受ける姿勢が必要ともいえる。標準品・量産品の生産ラインとは別に、特注品・飛込み品のために別ラインを設置し、ベテラン従業員のグループを配置して小回り性を高めている事例もある。

回答館・回答団体

岡山県産業振興財団

カテゴリ情報

カテゴリ情報レファレンスデータベースレファレンス事例データ岡山県産業振興財団

メタデータ

レファレンス事例
タイトル
レファレンス事例
タイトル

特注品や特急受注への対応による計画的生産の混乱に対処する現実的な方法は?

(トクチュウヒンヤトッキュウジュチュウヘノタイオウニヨルケイカクテキセイサンノコンランニタイショスルゲンジツテキナホウホウワ)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県産業振興財団

(オカヤマケンサンギョウシンコウザイダン)

情報源(回答)
情報源(回答)

(社)中小企業診断協会 岡山県支部・野田 和夫(株式会社テクノソフト) Email: kazuo_noda@techno-soft.co.jp TEL086-422-9315 FAX086-426-0282 http://www.techno-soft.co.jp/

NDC分類
NDC分類

509.61

その他のメタデータを表示
このページのURL
このページのURL

http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp/id/ref/M2008030721283365888