回答内容
経営面から特注品を見直す場合、製品別の生産量や売上高の分布状況をパレート分析し、その重要度のランクを区分してみること(ABC分析)が重要な着眼点を与えてくれる。一律でなく区分して生産し、管理する方法も考えられる。優先順位の決定要因・方法を列挙すると、①受注順に着手。②金額ランクの順を重視。③納期順に着手。④最大の顧客を優先。⑤加工時間の最小のものから着手。⑥加工時間の長いものから着手。⑦経済性重視などがある。飛込・特急品はある程度発生するのは認めた上で、例えば30%以内に営業部門で抑制すること、優先順の決め方と権限が重要である。既に着手した仕事を止めての割り込みは弊害が大きいので、計画変更の受付時限を決める(例えば2日前)ことも重要である。弾力的な生産日程計画システムの確立。方法として、飛込み・特急品の実績調査を行い、標準的な発生量に対応して、その分だけ日程計画に余裕を持たせておく(生産日程枠を設定して置く)方法がある。月間日程計画に対して実行段階では飛込み、納期変更などの受注変動や進捗状況を加味した小日程計画(週間日程計画)の立案が必要になる。飛込み品・特注品の発生量は標準的日程とは違いが生ずるが、常に当初計画から遅れる一方の事態に比較すると、進み・遅れが相半ばする事態への対処は、予測される事態であり対処がしやすい。積極的に変動を予測して待ち受ける姿勢が必要ともいえる。標準品・量産品の生産ラインとは別に、特注品・飛込み品のために別ラインを設置し、ベテラン従業員のグループを配置して小回り性を高めている事例もある。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団