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作業指示・差立の目的と方法、および重要なポイントは? 

質問内容

機械加工による部品類の製作を主とする比較的小ロットの受注生産を行っている。受注製品の単位で製造指図を出している。複数の工程・職場を経て製品化されるものも多く、日程の工程表は指示しているが、現場での優先順位の徹底や、進捗管理、納期管理などがうまくいっていない。工程・機械別の担当者に、着手日・完了日を明確に指示する管理手法と留意点を知りたい。

回答内容

差立とは、日程計画によって計画された事項を、個々の作業者や機械に割当てる指示機能と、作業に必要な図面、材料、部品、治工具などを作業着手前に準備しておく役割とである。差立の方法としては、製造現場で経験の豊富な熟練した第一線監督者によって行われるのが普通である。個別生産や小ロット受注生産の企業の場合は、あまり検討の時間もなく、手数もかけられないので、簡便な方法が望ましい。差立に使用される方法や帳票は、①差立板。一般に機械別あるいは個人別に作業指示が行われ、作業着手順に、「作業中」、「次作業」、「準備中」の3段階の作業票、作業指示票などを状差しのようなポケットに差し立てる。「準備中」には、作業票の発行と同時にこの棚に入れる。「次作業」には、図面、材料、治工具、などの準備が完了し、優先順位の高いものを選んで移す。「作業中」には、現在作業中の作業票が入っている。作業指示を行う場合は、次作業の棚から作業票の正副2部を取出し、正を作業者に渡し、副を作業中の棚に入れる。②小日程計画形式の差立板は、多品種小ロット受注生産において、普通1週間程度の単位で計画される。作業者名または機械名を縦に、1ケ月の日程表を横軸に取り、製品名・作業ごとの所要日程を表示する。この表によって個人別・機械別の負荷・余力の状況が一目で分かる。③作業票は、日程計画によって作業着手が必要な時期になったものに対して作業者に着手を指示するために使用する。作業票は報告の役割も果たす。報告内容は作業の必要工数や材料費用のデータを含み、原価計算のための資料を提供する。④出庫表、および⑤検査票、必要に応じて仕様される。

回答館・回答団体

岡山県産業振興財団

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作業指示・差立の目的と方法、および重要なポイントは? 

(サギョウシジ サリツノモクテキトホウホウ オヨビジュウヨウナポイントワ)

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(オカヤマケンサンギョウシンコウザイダン)

情報源(回答)
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(社)中小企業診断協会 岡山県支部・野田 和夫(株式会社テクノソフト) Email: kazuo_noda@techno-soft.co.jp TEL086-422-9315 FAX086-426-0282 http://www.techno-soft.co.jp/

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