回答内容
計画に対して遅れている場合、差異原因追及と遅れ防止・回復の対策が生産統制として重要である。まず、遅れの原因を追及し明確化することが必要である。原因としては、次のようなものが考えられる。①生産能力不足。追加、飛込受注による負荷の増大や作業者の欠員による生産能力の低下。②稼働率低下と作業能率低下。生産能力があるにもかかわらず、図面の遅れ、材料待ち、指示待ち、不良発生、機械故障、工程間での運搬や物探し、打合せ、段取替え等の不稼働要因が必要以上に発生し、作業者のモラール低下等によって稼働率や作業能率が低下する。③材料・部品の欠品。資材の発注ミス、入荷遅れ、支給材料・部品の遅れ等がある。次いで、遅れ防止対策・遅れ回復対策が必要である。原因に対して早く対策を立てて実施する。対策としては、次のようなものが考えられる。①生産能力不足の場合の対策としては、残業、休日出勤等の稼働時間延長による生産能力増強対策をとる。余力のある職場から応援を出したり、一時的なパート、アルバイトの採用を実施したり、外注依頼の増加を手配するなどの対策を実施する。各職場の余力管理が必要であり、応援体制を確立するためには多能工の計画的な育成が必要である。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団