回答内容
ポイントは真のトラブルの原因追求とその除去及び再発防止です。生産ラインの工程分析などに5W1H(WHY、WHAT、WHERE、WHEN、WHO、HOW)を使うことがあります。その中のWHY(なぜ)を何度も使って、トラブルの真の原因を追求することを意味します。問題が発生した場合、単に目の前にある直接の原因を除去して現状の回復のみを行うのではなく、トラブルを発生させた真の原因を追求して、それを除去しなければ解決したとはいえません。しかし、現実の生産ラインでは停止時間を短くするために、目の前の原因除去(不良部品の交換など)のみに終わっているのが現状です。世界でも有数で日本最大手の自動車会社では生産ラインで問題が発生したときに作業者自身がラインを停止させることができます。そこで真因の調査をし、トラブルの原因が、①作業者の問題か、②生産設備の問題か、③材料の問題か④工程そのものに問題があったのか等の判断をします。この「なぜ」を繰り返すことによって真の原因を追求し、トラブルの抜本的解決を目指します。単に一次的な要因の除去で満足することでなく、この「なぜ」を5回繰り返してとことん「真因」の追求をしなければ、再発防止やさらに大きなトラブルの発生防止につながりません。品質には多くの要因が関係しているため、特定の原因でトラブルが一度は発生してもある意味では仕方ないといえますが、同一原因による再発は絶対に避けなければなりません。そのためには、この手法を活用して、とにかく「真因」の除去を目指します。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団