回答内容
異常や問題点の探求をする場合、事実を集めるために現場で実際の不良現象を見る必要があります。現場に行かずにデータのみを集めることは真因を探求する上では見誤る大きな原因になります。問題の本質を心にとめて現場に行き、そこにあった事実を捉えることです。常に「事実は何か」を念頭において進めます。現場、現物、現実で「三現主義」と言います。問題が発生した時に解決策を見出すためにまず現場に駆けつけ、現物をつぶさに観察しながら現実を直視するということです。常に真因探求の心を忘れず現実を冷静に分析します。周囲状況を正しく把握し、事実を歪曲させないように本当の理由は何かを考えることです。また、事実をつかむためには偏見のない客観的な心境で事実を見ることが大切です。事実を見て分析にするには、異常(改善の対象)に対してその本質を定量的に捉えなければなりません。通常の業務改善のための分析とは業務の細分化のことをいい、改善の対象となる業務を取り巻く全体の状況分析が必要です。その分析のためには、現場で真の姿を的確に把握し、不良が出てもすぐその場でおさえられれば原因もつかみやすく、対策も即刻とることができます。その際、「5回のなぜ」を繰り返すことも真因に到達するのに役立ちます。分析自体は業務を改善してくれるものではありません。事実が含まれている複雑な情報を組織的に収集して組み立ててくれる便利な道具として考えます。分析とは問題点をよりスムーズに解決してくれるツールです。事実関係を明確化するための原則として代表的なものは、①何をするのか(WHAT)、②なぜするのか(WHY)、③誰がするのか(WHO)、④どれだけの時間か、あるいはいつか(WHEN)、⑤どのようにするか(HOW)、⑥どこでするのか(WHERE)となる、5W1Hとなります。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団