回答内容
「かんばん」はその用途から大きく分けて、「工程内かんばん」と「引き取り(運搬)かんばん」の2つに分けることができます。さらにそれぞれを2つに分類して、工程内では通常の「かんばん」と「信号かんばん」、引き取りの運搬用として「工程内引き取りかんばん」と「外注品納品かんばん」になります。これら4つをそれぞれ説明します。「かんばん」工程内の仕掛けに使うかんばんであり、組み付けのように専用ラインであったり複数の品物を生産していても段取り替えが実質的にないライン、流れ生産しているラインに使用されます。「信号かんばん」はプレス、ダイカスト、樹脂成形等のように一つのラインで多品種の品物を加工しており、段取り替えに若干時間のかかる工程、すなわち、ロット生産している工程の仕掛けに用いられるかんばんです。「工程内引き取りかんばん」は組立ラインで機械加工、プレス、塗装、メッキ、樹脂成形等多くの前工程から部品を集めてこなければいけません。組立ラインの仕掛けを行うための仕掛けかんばんの他に部品を前工程から引き取るためのかんばんが必要になります。これに用いるものを工程間引き取りかんばんといいます。「外注部品納入かんばん」は基本的に工程間引き取りかんばんと同じです。前工程がたまたま他の会社に有り、単なる取り決めで運搬を外注メーカに依頼しているに過ぎません。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団