回答内容
一般的に、冷凍・冷蔵庫、空調機を有する製造工場では、夏季に電力が大巾に上がります。貴社の場合も、製造機械に比し、冷凍・冷蔵庫、空調機の設備電力が大きいので同様の傾向を示しています。夏季の省電力の取組方法の要点は次の通りです。①冷凍・冷蔵庫・空調機の設定温度を必要以上に下げない。1℃の違いで消費電力は約10%変わります。②冷凍・冷蔵庫の扉の開閉は計画的に行い、開閉の回数と開時間を減少する。③事務所および温度制限のない製造工程の室温は経産省の指針である夏季28℃、冬季20℃を目安にする等です。電気料金の仕組みは複雑ですが、基本的な仕組みは次の通りです。①電気料金は大きく2つの部分で構成されます。1つは使用した電力量(kWh)で決まる使用電力量料金ともう1つは契約電力(kW)で決まる基本料金です。契約電力は契約種別が高圧電力A(500kW未満)の場合、毎月の実測した最大電力(30分時限の平均電力のうちの最大値)のうち、その月を含む過去1年間の最大値となります。従って検針時が最大値であれば契約電力は即上がりますが、下がるのは1年先となります。ただし設備の撤去等で最大電力が確実に下がる見通しの場合は、予測最大電力と理由を明確にして電力会社に相談することです。了承されると次の請求から基本料金が下がります。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団