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作業の余裕はどの程度考慮すべきか?

質問内容

当社は学生用の衣服を加工製造する下請企業です。発注元が中国でも作らせており、価格は中国製品と競争することになります。そのため、賃金の安いパートの女性を中心に工程を小さく区分してハンガー方式で生産性を高めています。しかし、最近従業員が「疲れが回復しない」と言って休むことが多くなり結果として生産高が伸びません。作業に占める「余裕」はどの程度考慮するのが良いのでしょうか。

回答内容

標準作業時間を設定する場合、下記の2つを考慮する必要が有ります。第1は作業ペースが適正であるか?第2は標準時間に適正な余裕時間を加味しているか?です。この点を十分に考慮に入れていれば疲労の蓄積はないはずです。①「標準作業ペース」とは熟練した作業者が良好な努力で行えば一定量の標準作業が完了できる速さです。(例)52枚のトランプを25秒で配る速さ(1辺30.5cmの正方形の4隅に)。これは適切な余裕時間のもとで、肉体的精神的疲労を持ち越すことなく、1日8時間以上の作業を続けることが出来る速さです。②標準時間の中の余裕時間 作業時間の中には必ず次の4つの余裕を見てください。・作業余裕・・・ミシンに糸が絡みついたものを除去等、不規則的・偶発的に発生する作業に対する余裕 ・職場余裕・・・朝礼など管理運用上起こるものに対する余裕 ・疲労余裕・・・肉体的、精神的疲労の防止及び回復を図るため ・用達余裕・・・用便等の生理的要求を満たすための余裕 余裕率は仕事の内容によって異なりますが一般的には正味作業に対し15%程度です。

回答館・回答団体

岡山県産業振興財団

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(サギョウノヨユウワドノテイドコウリョスベキカ)

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岡山県産業振興財団

(オカヤマケンサンギョウシンコウザイダン)

情報源(回答)
情報源(回答)

(社)中小企業診断協会 岡山県支部・川上 惠三(中小企業診断士) Email: kawakami@green.email.ne.jp TEL086-277-2913 FAX086-277-2914 

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366.42

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