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生産統制の方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

質問内容

当社は農機具メーカーのプレス金型・プレス加工の下請メーカーです。金型は個別生産体制であり、プレス加工は量産体制です。両者が混在するため生産統制が難しく納期トラブルが多発しています。当社のように個別受注生産と量産品をあつかう場合、生産統制の方法としてどのようなものがあるのでしょうか?

回答内容

物作りの現場における生産統制の方法を以下に示しますが、基本は誰が見てもすぐ分かること。即ちトヨタでいう「見える化」です。①現場で見てすぐわかる方法・現場に素材の入手状況、生産計画、在庫量、生産状況等を一目でわかる生産管理総合板を表示することです。②一日用の作業進度表・例えば一日分以上のロットがまとまる繰り返し性のある製品や部品を生産する場合に、作業進度表を作成して一時間毎に計画数と実績数を記入して比較していく方法です。実績数の把握はカウンターを機械設備に付ける方法などが考えられます。この方法はいろいろな生産形態に採用されます。③差立板・現場の状況と仕事の優先度に応じて臨機応変に作業指示を行うために差立を活用して作業票を入れ変えていきます。差立には次の2つの機能があります。第1は、材料・部品・治工具・図面などを作業着手までに作業者の手元に準備しておいて直前になって慌てないようにするためです。第2は、作業の割当です。納期や作業能率を考慮して仕事の優先順位を決定し個人別に作業を割り当てます。④カムアップシステム・改造処理や特殊仕様などの個産機種は、工事命令を納期日付に整理して作業指示をおこなったり督促をおこなうことによって進度管理を迅速化する。既に納期が遅延している伝票類は、発注先別に整理しなおして挽回を図るように対策を実施します。仕事量も一目でわかるようになります。⑤進度箱・月日が表示してある多段の棚に基準日程に基づく着手月日に従って作業票を入れていきます。過去の棚に入れる状態や過去の棚にまだ作業票が残っている状態は、進捗遅れを示しています。毎日確認フォローが必要です。⑥ガントチャート・横軸に日付の目盛りをとり、生産数量や作業時間について計画に対する進捗状況を対比させます。いろいろな生産形態に活用することができ、効果を発揮します。⑦製造三角図・縦軸に累計生産台数を、横軸に正味稼働日数をとり、単位時間における計画値と原点を結んで生産予定線とします。このグラフに毎日、実績を記入します。これが実績線であり生産予定線を上回れば計画以上の進捗であり、下回れば計画に対する遅れとなります。

回答館・回答団体

岡山県産業振興財団

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生産統制の方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

(セイサントウセイノホウホウニワドノヨウナモノガアルノデショウカ)

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(オカヤマケンサンギョウシンコウザイダン)

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(社)中小企業診断協会 岡山県支部・川上 惠三(中小企業診断士) Email: kawakami@green.email.ne.jp TEL086-277-2913 FAX086-277-2914 

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335.08

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