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効果的で使いやすいISO9001品質マネジメントシステムの構築の要点は?

質問内容

従業員約40名の製造業ですが、1.5年前からISO9001の認証取得を目指して、コンサルタントの指導の下に、品質マネジメントシステムの構築をはじめ、品質マニュアル、規定など品質文書を作成したのですが、実際それを運用してみると、当社の現場の作業手順となじまない点が多く、その上規定などが多くシステムが重いという意見が出て、システムの見直しを要求されています。見直しの進め方を教えてください。

回答内容

ISO9001:2000は、世界に通じる顧客満足向上とシステムの有効性の継続的改善を柱とする品質マネジメントの基本的な定石です。その定石をどのように使うかは、認証取得を目指す組織の状況によります。ISO9001:2000は、業種・業態、規模、製品を問わず、あらゆる組織に適用できるように作られていて、視点を変えれば非常に汎用性が高く具体的でなく解釈が難しい規格ともいえます。この規格に適合した品質マネジメントシステムを構築するためには、自社の仕事を棚卸して調査し、規格の要求を満足しつつ、自社の状況に合うように規格を手直しする必要があります。質問の内容から察すると、大企業用に構築したシステムを40人程度の企業に適用しようとされたのではないかと思われます。企業の製品、企業文化、仕事の進め方、品質管理能力、など組織の実態を踏まえることが重要です。次ぎに重要なことは、品質マネジメントシステムは一部の人で構築するのでなく、実際その仕事に携わって、できたシステムを使って仕事をする人々の参画を得て構築することです。一番大切なことは、ISOの要求に組織をあわすのでなく、自組織の仕事にISOをカスタマイズすることが大切です。また、品質文書はできるだけシンプルな構造を目指す必要があります。なんでもマニュアル→規定→様式いう重構造にせず、様式を工夫して、マニュアル→様式で済ませることを基本にすべきです。様式に従って仕事をすれば、自ずから手順どおりになってマニュアルを満足する文書体系にする。これが、わかりやすく、使いやすい品質マネジメントシステムの構築につながります。現場の声を良く聞き、これを十分反映したシステムにすることが最大のポイントです。

回答館・回答団体

岡山県産業振興財団

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効果的で使いやすいISO9001品質マネジメントシステムの構築の要点は?

(コウカテキデツカイヤスイISO9001ヒンシツマネジメントシステムノコウチクノヨウテンワ)

回答した図書館または団体
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岡山県産業振興財団

(オカヤマケンサンギョウシンコウザイダン)

情報源(回答)
情報源(回答)

(社)中小企業診断協会 岡山県支部・水口 正昭(中小企業診断士) Email: m-mizuguchi@sannet.ne.jp TEL0795-47-1986 FAX0795-47-1986 

NDC分類
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509.66

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