回答内容
どの企業でもこのような不良に悩んでおられると思います。一般にその内容は、「うっかりミス」、「思いこみミス」のような人的不注意によるものが多く見られます。これの対策手順は、ISO9001:2000の8章に要求されている「是正処置」をいかに確実に行うかが基本になります。規格の手順は次ぎの通りです。①不適合(普通の言葉で不良、不具合の意味)の内容を確認②不適合の原因を特定③不適合の再発防止を確実にするための処置の必要性の評価④必要な処置の決定及び実施⑤とった処置の結果の記録⑥是正処置において実施した結果のレビュー 以上の一見当たり前のようなことですが、これを社長以下全員が魂を入れてやるかどうかにつきます。「是正処置」は発生している現象の対策という意味でなく、原因を完全に除去し、再発をなくするという意味です。何年もかかって根治できないものを簡単に直すことはできません。粘り強い意思と、工夫が必要です。例えば、小物を多く取り扱っておられるところでは、「数量違い」という不具合があります。この対策としては、数える人を教育する、適性検査をして適性のある人を配置する、数え方を工夫する(例えば5個づつ山にして数えるなど)、ダブルチェックをする。秤と併用する。適切な休息をいれる。自動計数機を導入する。等いろいろな工夫が考えられます。これと同じような性格の不具合に誤品、欠品、異品混入などがあります。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団