回答内容
新商品開発の80%は失敗がつきものといわれています。新商品を成功させている企業や成功が成功を呼んでいる企業でも、実は大きな失敗体験をもっています。企業がこれまで蓄積した経営資源のうち、どれが新事業に使えるのか、新たにどんな経営資源を獲得しなければならないのか、マネジメントはどこを変えなければならないのかは、市場ニーズと商品価値などの評価により失敗経験します。企業の能力、価値の限界をはっきり再認識させられるのです。しかし、そこから再スタートする企業だけが、新商品事業を成功させられるといえます。失敗を冒さないということは、企業がその能力、価値の限界の再認識をしないという危険があります。となると、新たな市場が生まれても発見できない、新商品開発に参入できないで、戦わずして負ける企業になる可能性があります。他社の模倣による小手先の新商品をいくら出しても、抜本的な差異のないものを、市場はすぐに見抜きます。商品開発に成功するためには、企業が経営資源やマネジメントを見直し刷新する必要があり、それは失敗の教訓から学べる効用といえるでしょう。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団