回答内容
企画・開発段階で新商品の性能・機能について十分検討し、またその市場性について抜かりなく配慮しても、販売面の不確実さは常に残るものです。この不確実さをより少なくするために、テストマーケティングを実施し、新商品の最終的な仕上げを行います。一般にテストマーケティングの方法としては、①サンプル品の提供と使用結果情報の入手、②アンケートによる情報の入手、③試作品の提供と使用結果情報の入手が考えられます。そして、その対象としては①全国区のサンプルユーザー、②特定の地区のサンプルユーザー、③特定のユーザーの3種に分類できます。この方法と対象の選択には次のことに注意を払いましょう。まずコストの面から、テストマーケティングにはサンプル品のコスト、調査費用、分析費用など多大のコストがかかります。また、準備、モニタリングなどに時間もかかりますので、新商品の本格的な投入のタイミングを失する危険性があります。それから、新商品の情報が競業他社に流れてしまうケースも考えられます。秘密保持には協力的なファン顧客を選ぶなど、十分な対応を図りましょう。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団