回答内容
開発工数を削減するということは、開発原価が低減するというだけでなく、新商品開発のリードタイム短縮にも直接的に役立ちます。知的生産性を高めるためにもムダな開発工数の低減を図る必要があります。それには非開発作業時間比率の実態を把握するために、消費状況をワークサンプリングなどで把握します。ワークサンプリングで設定した項目のうちで重要なものについてヒアリングや個別実態調査を行い、さらに具体的で詳細な実態を把握して改善を進めましょう。非開発時間の改善については、次の2つの方法で検討するとよいでしょう。①排除すべき業務の抽出と改善、②効率化すべき業務の抽出と改善。代表的な非開発作業と、その改善方法について次にあげます。営業部門より不要な問い合わせの改善:商品仕様などに対する問い合わせ。開発負荷に対する問い合わせ。顧客要求事項への技術的対応可能性に関する問い合わせ。このような問い合わせについては排除すべき業務としてとらえ、開発サイドの情報提供体制の整備を進めます。すなわち、問い合わせが発生しないよう、図面などに盛り込む設計情報項目の見直しをします。また、電話などによる問い合わせに対する、対応ルールの設定も必要でしょう。例えば、問い合わせ電話を開発担当者が受けずに、責任者が受け付けて対応するようにする、などの工夫をします。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団