回答内容
現在(2005年3月現在)、施行または予定されている排ガス規制は、次ぎの3種類に分類できます。 (1)国が行う排ガス規制:平成15年年10月にスタートした平成15/16年排出ガス規制(新短期排出ガス規制)」では、排出ガス基準として、粒子状物質(PM)と窒素酸化物(NOx)の排出量について定めています。これに対し、平成17年10月から施行される平成17年排出ガス規制(新長期排出ガス規制)では、新短期排出ガス規制よりもPMが85%、NOxが40%削減となります。規制施行後に販売する新車のディーゼル車が対象となり、国(環境省)が定める排出ガス基準を達成しない車両の生産・販売は禁止されます。 (2)自動車NOx・PM法:自動車から排出されるNOx、PMによる大気汚染を改善する為、汚染が著しい特定の地域について、自動車から排出されるNOxとPMの総量を削減する事を目的とした法律で、平成13年6月に制定されました。これにより、国(環境省)が定めた排出ガス基準を達成しない規制対象車は、対策地域内(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、三重県、大阪府、兵庫県の8都府県の主要市区町村)での新規登録ならびに、一定の猶予期間後には、車検の更新ができなくなります。対策地域で運行されるトラック、バス、 ディーゼル乗用車等が対象となります。 (3)自治体条例(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県):1都3県が定めた規制で、平成15年10月1日より施行されています。PM規制値をクリアできていない特定自動車は、初年度登録から7年の猶予期間後、埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県内の走行が禁止されます。他府県ナンバーを含むディーゼル貨物車(乗用車を除く)が対象となり、規制物質はPMで、国の新車に対する排出ガス基準に準じます。なお、規制内容は、変更される場合がありますので、ご注意下さい。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団