レファレンスデータベース > 比喩表現「お粥につかったみたいに…」比喩表現「お粥につかったみたいに…」質問内容山陽新聞7月7日付3面掲載の辺見庸「水の透視画法」の中で「むしむしする。(中略)こんな状態のことを、お粥につかったみたいに…とかなんとか形容した人がいた」と作者が述べている。こうした比喩表現を実際に用いた人物が存在するのか。回答内容小内一『日本語表現大辞典』(講談社)、中村明『感覚表現辞典』(東京堂出版)には「お粥につかったみたいに」の類似表現の記述なし。中村明『比喩表現辞典』(角川書店)の「温度」の項において、開高健「蒸暑い夜」に収められた「粥のようにねばねばした暑熱」という表現例が挙げられている。また、榛谷泰明『レトリカ』(白水社)の「暑さ」の項には、開高健「輝ける闇」における「暑い。まるで粥につかったようである」という表現への言及があり、『開高健全集第6巻』(新潮社)収録の「輝ける闇」の本文中に「暑い。まるで粥につかったようである。それが腰を浸し、顎を浸し、額をこえてしまった。駒も飯盒もにちゃにちゃ汗ばみ、膿んで、崩れかかっている。酒精が毛穴からにじみだし、腹へ汗がころがりおちる」という質問内容に類似した表現が確認できる。回答館・回答団体岡山県立図書館カテゴリ情報レファレンスデータベース > レファレンス事例データ > 岡山県立図書館レファレンスデータベース > レファレンス事例データ > 岡山県立図書館メタデータレファレンス事例タイトルレファレンス事例タイトル比喩表現「お粥につかったみたいに…」(ヒユヒョウゲンオカユニツカッタミタイニ)回答した図書館または団体回答した図書館または団体岡山県立図書館(オカヤマケンリツトショカン)情報源(回答)情報源(回答)辺見庸「水の透視画法」『山陽新聞』岡山版,2008年7月7日3面.中村明編『比喩表現辞典』角川書店,1995,478p.参照はp369.榛谷泰明編『レトリカ』白水社,1988,343,74p.参照はp.16.開高健著『開高健全集 第6巻』東京 新潮社,1992,528p.参照はp15.NDC分類NDC分類816:文章.文体.作文利用対象者利用対象者全年齢受付日受付日2008-07-11回答日回答日2008-07-11公開日公開日2008-09-10このページのURLこのページのURLhttp://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp/id/ref/M2008071422241713444関連するコンテンツ郷土情報ネットワーク続きはこちら >レファレンスデータベース続きはこちら >