回答内容
合法的行為の節税,グレーゾーンにある租税回避,違法行為の脱税等の違いを説明した資料には以下のようなものがある。『節税と租税回避 判例にみる境界線』は,節税と租税回避の区分をめぐって実務上問題となった事例を中心に,各国における取扱いや学説,判例等及び考え方もふまえつつ,その境界線を明らかにした資料である。『租税回避行為の解明 グローバルな視点からの分析と提言』は,租税回避行為に対する主な諸外国の対抗策を広範かつ詳細に分析し,当該行為を否認する処分を巡る争いに対して裁判所が下した主要な判決を考察した資料である。『租税回避の事例研究 具体的事例から否認の限界を考える』は,租税回避行為に関する多くの重要判例,裁決事例から,問題点に迫った資料である。『国際的脱税・租税回避防止策』は,欧米主要国の各国税法の不完全性などを整理するとともに,この不完全性を利用した国際的な節税,租税回避,脱税等に対抗する対策を類型化して,日本の現状と比較し,今後改善すべき方向を探究した資料である。『国際的租税回避 基礎研究』は,企業グループの国際的租税回避の原理と基本的な方法を抽出し,国際的な協力なしには容易に対抗できないことを指摘して,租税条約ネットワークの拡大や国際的ガイドラインの設定の必要性を説いた資料である。
回答館・回答団体
岡山県立図書館