デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

レファレンスデータベース > ガンマ線バースト

ガンマ線バースト

質問内容

ガンマ線バーストと呼ばれる天体現象について教えて欲しい。

回答内容

資料①には、「ガンマ線バースト(GRB : Gamma-Ray Burst)」とよばれる現象は、宇宙の遠方から数10秒間という短時間だけ大量のガンマ線が降り注ぐ突発天体現象である。実に10^45(10の45乗)ジュールを超えるエネルギーを一瞬にしてガンマ線放射として解放するので、宇宙でもっとも明るい爆発現象として位置づけられている。通常の超新星が1万年以上かけてジワジワと放射する総エネルギーを、数10秒で一気に解放するのだ。尋常ならぬほどの巨大な爆発ではあるが、実は1日に1発程度の頻度で検出されるような“ありふれた存在”である。」とあり、「その後も続々とGRBまでの赤方偏移が測定され、100億年も遠くの宇宙で発生していることが揺るぎない事実となった。」とある。資料②では、「ガンマ線バーストはいつどこで発生するかまったく予想できない。しかも、短期間しか輝かない現象であり、かつ、ガンマ線は方向を決定することが困難な電磁放射である。そのため他波長観測で対応する天体を同定することが非常に困難で、天文学的な研究が遅れた。継続時間にとどまらず、きわめて多様な光度曲線を見せることが知られており、激しい時間変動を示すバーストも多い。一般に高いエネルギーで鋭いスパイクをみせる。注意すべきことは、ガンマ線バーストの光度曲線には典型的なパターンがないことである。」とある。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

カテゴリ情報レファレンスデータベースレファレンス事例データ岡山県立図書館

メタデータ

レファレンス事例
タイトル
レファレンス事例
タイトル

ガンマ線バースト

(ガンマセンバースト)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

資料①:福江純・粟野諭美『宇宙はどこまで明らかになったのか』ソフトバンク クリエイティブ株式会社,2007,242p. 参照は128-135p. 資料②:小山勝二・嶺重慎『ブラックホールと高エネルギー現象』日本評論社,2007,244p. 参照はp.210

NDC分類
NDC分類

443:恒星.恒星天文学

その他のメタデータを表示
このページのURL
このページのURL

http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp/id/ref/M2010050314583956286