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窒素ガスについて

質問内容

タイヤに窒素ガスを入れるとよいと言われるが、そのメリットについて科学的な根拠を確認できる資料はないか。

回答内容

資料①には、「タイヤの空気圧点検時に入れる空気は、およそ窒素80%、酸素20%の混合気体である。タイヤの空気圧が低下する最大の要因は、このうち酸素がタイヤのゴムを通り抜けてしまうことで起きている。タイヤには天然ゴムも多く使用されているが、天然ゴムの気体透過性では、酸素は窒素より3倍抜けやすい。そこで、窒素充填でタイヤ内を窒素100%にすることで、単純に空気圧低下が遅くなり、さまざまな面でタイヤにとってメリットがあるというわけだ。(中略)タイヤのミゾは新品時がいちばん深いために、ミゾの減りはこの時期がもっとも早く、最初の数ヶ月の使い方次第で、タイヤを偏摩耗させてしまうことがある。はじめから窒素ガスが入っていれば、当然ながらその危険が低下する。普通の空気は2ヵ月で20kPaぐらい抜けるが、窒素ガスは3ヵ月たってもほとんど抜けない。実はこれだけで燃費が2~3%向上する効果を持ち、さらに夏場には温度上昇が抑えられるので、シリカ入りの高性能タイヤと組み合わせれば、長距離走行では確実に燃料代を浮かせることができるのだ。」とある。
資料②には「生ゴムの気体透過性は気体の種類によっても異なります。空気は主として窒素と酸素の混合物ですが、窒素の気体透過性は空気のそれよりも低いですからチューブに封入する気体を空気でなく窒素ガスにすると圧力保持性改善されます。」とある。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

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レファレンス事例
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窒素ガスについて

(チッソガスニツイテ)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

資料① ベストカー編『タイヤのすべてがわかる本』講談社,2008,175p.参照はp.28.
資料② 伊藤眞義著『よくわかる最新ゴムの基本と仕組み』秀和システム,2009,207p.参照はp.44-45

NDC分類
NDC分類

537:自動車工学

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