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人間の耳で高音が聞こえなくなることについて

質問内容

人間の耳のうち、どの機能が劣化して、高音域が聞こえなくなるのか知りたい。

回答内容

資料①には、「内有毛細胞:約3,500個あり、音のエネルギーを電気信号に変えて頭(中枢)へと伝える役目を持っています。外有毛細胞とともに高い音の領域(高周波)のある蝸牛の太い部分(基底回転)から細胞が減って行きます。そのために、加齢による難聴は高い周波数から次第に起こることも特徴です。」とある。
資料②には、「耳の老化は四十歳頃から始まります。特に老人性難聴は、内耳の機能の衰え、蝸牛の有毛細胞などの衰えを原因とする感音系の難聴です。その特徴は、八000ヘルツくらいの周波数の高い音ほど聴こえが悪くなることです(高音性難聴)。(中略)耳の老化の最も大きな原因は、日常生活における高音への暴露です。騒音にさらされると、内耳にある有毛細胞が破壊されてしまいます。この有毛細胞は細かい繊毛があり、空気の振動を脳に伝える役目があります。これらの有毛細胞は、一度壊れると二度と再生しません。」とある。
資料③には、「老人性難聴には、次のような特徴があります。①高音域からきこえが悪くなってくる(中略)このうち、①②③はおもに蝸牛の障害によるもので、④⑤は脳の機能の悪化によるものです。」とある。

回答館・回答団体

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人間の耳で高音が聞こえなくなることについて

(ニンゲンノミミデコウオンガキコエナクナルコトニツイテ)

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または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

資料① 齋藤春雄著『難聴・耳鳴り・めまい』最新医学社,2006,149p.参照はp.26.
資料② 米井嘉一著『老化と寿命のしくみ』日本実業出版社,2003,175,5p.参照はp.96.
資料③ 神崎仁著・佐賀歌子著『50歳からのみるきく歩く』真興交易(株)医書出版部,2008,373p.参照はp.84-85.

NDC分類
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491:基礎医学

493:内科学

496:眼科学.耳鼻咽喉科学

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