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良寛の漢詩の読み
質問内容
良寛の漢詩「日々日々又日々・・・」で始まる次の読みが知りたい。
日々日々又日々
閒伴児童送此身
袖裏鞠子両三個
無能飽酔太平春
回答内容
良寛の詩集が収められている資料で校注、評釈を見ていくと、おおむね2通りの読みが付されている。漢字の表記は資料により若干の異同があった。
①『校注良寛全詩集』谷川敏朗[校訂]著では
日々(にちにち)日々 又(また)日々
間(しずか)に児童(じどう)を伴(ともな)って 此(こ)の身(み)を送(おく)る
袖裏(しゅうり)の毬子(きゅうし) 両(りょう)三箇(さんこ)
無能(むのう)飽酔(ほうすい)す 太平(たいへい)の春(はる)
②『良寛墨蹟大観 第2巻』では
日々(にちにち)日々また日々(にちにち)、
間(のどか)に、児童(じどう)を伴(ともな)って、この身(み)を送(おく)る。
袖裏(しゅうり)の毬子(きゅうし)、両三箇、
無能、飽酔(ほうすい)す、 太平の春。
②のように“間”を“のどかに”と読みを付しているものが③『定本良寛詩集訳』飯田利行著、④『良寛詩全評釈』蔭木英雄著がある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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