回答内容

①「京都新聞創刊125年記念出版　京都御所　大宮・仙洞御所」（京都新聞出版センター）の１６ｐに「築地塀には、６つの門と１３の穴門がある。（中略）穴門は南に１、北に２、東に６、西に４を数える。」
門の呼び名も時代によって変わったようで、１７９０年ごろは東の門（現在の建春門）は「日御門」と呼ばれており「公家たちの通行は日御門の脇に設けられた日御門代とよばれた穴門を利用した。」とある。
同書２０８ｐの「京都御所配置図」では穴門は１１であった。

②「平凡社ギャラリー２０　京都御所」（平凡社）では図版解説の項目に「穴門　非常門。御所の周囲に１４ヵ所ある。女房の穢れのとき、勅勘の人などが通った。」とあった。

③「京都御所」（有職文化協会）の裏表紙見返しの配置図では穴門は１２であった。

④インターネットで「京都御所　穴門」で検索したところ、御所正面にある建礼門の脇の穴門は通称「道喜門」とよばれ、川端道喜が織田信長の命により御所の修理をしたとき、資材を運ぶのに作った門との記述があり、現在も当時のままとのことである。

⑤御粽司１５代川端道喜が書いた「和菓子の京都」（岩波書店）の１７６ｐに「『家の鏡』の中で道喜門の由緒を語り、家門のほまれを誇示しているくだり」と「建礼門の東横にある現在の道喜門」の２葉の写真が載っている。

上記以外の穴門の名前については資料が確認できなかった。

回答館・回答団体

岡山県立図書館