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焼き塩の化学式

質問内容

焼き塩の化学式が知りたい。

回答内容

「塩のことば辞典」によると、塩に含まれるにがりの成分である塩化マグネシウムは6水塩MgCl2・6H2Oで、焼くことによって塩基性塩化マグネシウムおよび酸化マグネシウムに変化することで固結しにくく、流動性の良い塩になり、アルカリ性を示す。どの温度まで焼けば焼き塩というかは定義がないが、変異点の温度は107℃で4水塩、160℃で2水塩、380℃で酸化マグネシウムに変化し始める。通常、加熱により酸化マグネシウムになる、とある。
不可逆的変性が行われたものについて焼き塩といっており、380℃以下の焼成では通常焼き塩とはいわない。とある。
 塩化マグネシウム六水和物から塩基性塩化マグネシウムへの熱変性については、「無機化学ハンドブック」のなかに
温度範囲 95~115℃ MgCl2・6H2O→MgCl2・4H2O+2H2O
温度範囲135~180℃ MgCl2・4H2O→MgCl2・2H2O+2H2O
温度範囲185~230℃ MgCl2・2H2O→MgCl2・H2O+H2O
   MgCl2・2H2O→MgOHCl+HCl+H2O
温度範囲230℃以上  MgCl2・H2O→MgCl2 +H2O
   MgCl2・H2O→MgOHCl+HCl
とある。

回答館・回答団体

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焼き塩の化学式

(焼き塩の化学式)

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(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

日本海水学会編『塩のことば辞典』 素朴社,2007.6,223p. 参照はp.193.
無機化学ハンドブック編集委員会『無機化学ハンドブック』 技報堂出版,1965.8,13,1360p. 参照はp.1069.

NDC分類
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435:無機化学

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