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十三まいりについて
質問内容
回答内容
『民衆宗教史叢書 第24巻 虚空蔵信仰』p.28には、「『十三まいり』とは十三歳になった男女が虚空蔵に福と智恵をいのるものである」と説明されている。また、「もとは境内で十三種の菓子を売り、参詣人はこれを買って虚空蔵にそなえて後これを持ち帰って家中のものに食べさせたという。また渡月橋を渡りおわるまでに振り返ると、授かった智恵をかえしてしまうといって振り返らない風は今でも守られている。現在は四月十三日が大祭であるが、従来は三月十三日であった。」と記されている。
『子どもの歳時記 祭りと儀礼』p.42-43には、「十三詣りとは、数え年十三歳の男女が知恵を授かろうと虚空蔵さんにお詣りする習俗です。その縁日が毎月十三日であることにちなんで、十三歳の者がお詣りすることが多いのです。この点、十三歳という年齢は、成長盛りにさしかかる時期であり、声がわりし、初潮をみる人生の折り目ごろであったことを忘れてはならないのです。」と説明されている。また、「十三詣りは四月十三日を中心に行われます。以前、旧暦の三月十三日であったのが改まったのです。」とも記されている。
『祭・芸能・行事大辞典 上』p.848-849には、「十三参りとは、京都法輪寺、茨城県東海村村松虚空蔵堂、福島県柳津町円蔵寺虚空蔵堂など、主に近畿、南東北地方の本尊を虚空蔵菩薩とする寺堂に13歳になった男女児が、縁日である4月13日を中心に、厄落とし・開運・知恵授け・福もらいのために参る寺行事である。」と説明されている。また、「都市民俗として織物業などと関係して女子の年祝いを中心に展開した都市型と、男子の成人登拝儀礼の衰微段階で虚空蔵寺堂の寺行事に包摂されていった農村型の十三参りが考えられる。」とも説明されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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