レファレンスデータベース > 猿神退治について
猿神退治について
質問内容
回答内容
・『岡山県大百科事典 上』(資料①)の「猿神退治」の項目には、「人見御供を要求する猿神を、六部、武士、猟師といった回国の遊行者が退治し、村が平和になったという、厄難克服の昔話、伝説。全国的に分布し、岡山県では“ヒヒ退治の話”として美作地方、奥備中地方、岡山市に伝承されており、武士、猟師が一人でヒヒ退治をする西日本型の話が多いが、蒜山地方には、六部が犬を連れて退治する東日本型の話も伝承されている。(中略)また津山市の中山神社のいわれに“猿神退治”の伝説がある。」と記載がある。また、『今昔物語』の「美作国神依猟師謀止生贄語」に載っているとして、<今ハ昔、美作国ニ中山、高野ト申神社存マス・・・>で始まる物語の冒頭が記載されている。これを受けて、『日本古典文学全集 23 今昔物語集 3』(資料②)を確認すると、「美作国神依猟師謀止生贄語」は巻26第7に掲載されていた。
・『岡山の伝説』(資料③)にも猿神退治の項目がある。資料①と同様、『今昔物語』の中の「美作国神、依猟師謀止生贄語」にある猿神退治の話が津山中山神社のいわれとして記載されている。また、美作地方や蒜山の伝承についても触れられている。
・「<古代・中世 歴史の足跡をたどる> 12 中山神社と猿神」(資料④)にも、「今昔物語集が語るいけにえ娘の説話」として、説話の内容がわかりやすくまとめられている。
・『猿神退治』(資料⑤)は、『今昔物語集』の「美作国神依猟師謀止生贄語」を「“お年寄り”や“子ども”たちが楽しみながら読めるような現代語訳」にして書かれている。『おかやまの民話12選 続』(資料⑥)や『おかやま伝説紀行』(資料⑦)にも、現代語で「猿神退治」の話が書かれている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
カテゴリ情報
![]() | レファレンスデータベース > レファレンス事例データ > 岡山県立図書館 |
|---|

