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平安、鎌倉時代の尼について
質問内容
回答内容
以下のような本に、平安、鎌倉の尼について書かれた部分がある。
①『古代・中世の女性と仏教』
古代、中世の尼について詳しい記述がある。
平安時代には「尼寺に居住する尼、僧寺の近辺に居住する尼、家に居住する尼、遍歴する尼、乞食する尼などさまざまな尼がいた」と書かれている。また、「僧や寺の檀越(だんおつ/財物等を僧尼に施すなどして、功徳を期待した世俗の信徒)から保護を受けたり、寺辺・山麓で僧たちの雑用を手伝って生活を支えたり、または乞食して生活する尼姿の女性たちも存在した」とある。鎌倉時代以降には、衰退していた尼寺が復興され、尼寺に入り、生活が保証されていた身分の高い女性の尼の他、勧進活動をしながら諸国を往来、遍歴する尼、宗教芸能を営む尼などもいた。尼寺のなかでも、出身階層によって、長老・住持などの地位に就く尼、従者的に奉公する尼、下仕え労働をする尼などがいた。
②『シリーズ女性と仏教1 尼と尼寺』
牛山佳幸著の「中世の尼寺と尼」という章があり、中世の尼寺の成立や経営、維持などについて書かれている。
③『仏と女 :中世を考える』
中世の尼の活動などについて書かれている。
④『中世仏教の思想と社会』
第三部「女性と仏教」に尼についても多少書かれている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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