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エンパワーメントの定義
質問内容
回答内容
『国際協力用語集(第3版)』は国際協力のキーワードをまとめた用語集である。この本の25pにエンパワーメントについて「元来、権力、あるいは権威を法的、もしくは正式に授けるという意味で用いられた英語。1980年代半ば以降、社会的な弱者が(自分自身で)力をつけること、そしてそのような過程を他者が側面から援助することという意味で用いられるようになった」と記されている。
『産業カウンセリング辞典』は、メンタルヘルス対策、キャリア形成・支援など、今日的な問題も網羅され適切な理解を促す辞典である。これには、「能力開花、権限付与、力をつけること」とあり、「発展途上国の開発、ジェンダー、教育、ソーシャルワーク、保健・医療、組織論、経営学といった多種多様な分野で使用されている」と記されている。また、「共通した概念として、人間尊重、人の可能性を信じ、その最大発揮を実現するといった価値観が存在する。これらは第三者から力を受動的に獲得のではなく、能動的に自ら獲得していく過程である。この過程は、①本人がディスエンパワメンとの状態であることを認識する、②自らが力を発揮できること(自己効力感、やればできる感)を部分的に実感する、③ディスエンパワメンとされている人が集団化したり、すでにエンパワメンとされている人との交流を通じて本人が力を獲得す、④力を獲得した状態が定常化する4つの段階がある。また、組織にエンパワメントを定着させるための要点として、①情報の共有、②仕事の自主管理領域の創設、③階層型組織を自己統率チームに取り替えることが提唱されている」とエンパワーメントの過程や組織に定着させる要点が紹介されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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