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海軍カレーの歴史について知りたい
質問内容
回答内容
『海軍食グルメ物語』によると「明治海軍では本格的に洋風メニューを取り入れた兵食が充実するのは明治4年以降で、獣肉の使用にともなう香辛料の使用が大いに関係している。明治17年の「艦船営下士以下食料給与概則」には兵食として支給する食料の中に「香料」、つまり香辛料が入っている。個々の香辛料の明記はないものの、その中にカレー粉もあったことは想像に難くない。陸軍でもこの時期に「辛味入り汁かけ飯」というものがあった。昭和4年から3年間かけて海軍経理学校が研究調理をかさね、厳選のうえ実際に艦船部隊に適用できると判定された献立集が昭和7年3月に編纂されている。カレー料理をピックアップするとライスカレー、あさりのカレー、チキンカレー、伊勢海老カレー、といった献立がみられる」とある。
また戦後においては『海軍料理おもしろ事典』によると「昭和37年ごろから金曜日はカレーという艦艇が多くなった。この金曜日カレーはインスタントカレールウの発売と関係がある。インスタントカレーが出現したのは昭和34年であり、業務用カレールウが市販されるようになったのはその2年後だから、それまでは海軍出身の海曹が海軍時代のやり方で若い調理員に伝授していた。インスタントルウのおかげで手間がはぶけたから、金曜日の艦内大掃除とかさなって、簡単なカレーになった」とある。
『海上自衛隊のめちゃうまカレーレシピ48』によると、現在では「調理設備のある艦艇と基地と部隊の数だけレシピがあり、その数200以上になる」と書かれており、代表的な48のレシピが紹介されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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