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岡山県内で使われるじゃんけんの掛け声について

質問内容

岡山県内で使われるじゃんけんの掛け声にはどんなものがあるか。

回答内容

・『岡山の童うたと遊び』(資料①)には、以下のとおり記載がある。

「現在、“ジャンケンホイ、アイコデショ、ショッショデショ、ショ、ショ”が一般的で、“ジャンケンポン”とか“ジャンケイポイ”ともいっている。しかし、ジャンケンの言葉は、地方によって相当な変化をしていた。
 リンマンキシ。リーターホイ(岡山市)
 チツチノホイ(岡山市、浅口、児島、苫田)
 チンケンホイ(御津、川上)
 ジイシャホイ。ジャラジャラスッケンホイ。チンケンホエー、アイコデサー。センリーシャタ、イノタ(総社市)
 チュンマンヘ(都窪)
 チリューホイ イッチンホイ(倉敷市)
 シューケンホイ(英田)
 ワンテーカーホイ(津山市)
 チンケンホン(阿哲)
 チッチノホイ(苫田)
などとなっている。」

・『岡山県につたわるこどもの遊び』(資料②)には、「“わんてえか”というのは、ジャンケンのことで、むかし津山地方だけで使われていたことばですが、今ではまったく使われていないようです。」、「岡山市内では“リッチンホイ”とか、“リッチンター”と言ってジャンケンをしていた」との記載がある。なお、「現代では、テレビなどの影響で“ジャンケンポン”が全国共通のことばになってしまいました」と補足されている。

・『伝承遊び考 4 じゃんけん遊び考』(資料③)には、全国のじゃんけんの掛け声が紹介されている。じゃんけんの掛け声の中でも、「短くて強く、鋭い」、また「鋭い掛け声の中に多くの期待、情熱、決意をこめ、肩や両手に力を託す」ものを「短詞型」、詞句が長くなるものを「中詞型」や「長詞型」などと分類して詞句が紹介されている。さらに、「掛け声の最初の語句を五十音順に列挙し、資料の多出地域をその掛け声の流布している区域と見なし、その都道府県名を多少の順に記載」している。
 市町村地域までの詳細な記載はないが、岡山県の事例も紹介されいる。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

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岡山県内で使われるじゃんけんの掛け声について

(オカヤマケンナイデツカワレルジャンケンノカケゴエニツイテ)

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または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①立石憲利『岡山の童うたと遊び』岡山 日本文教出版,1981,172p. 参照はp.148-150.
②岡山県小学校体育連盟『岡山県につたわるこどもの遊び』光文書院,1983,160p. 参照はp.150-151.
③加古里子『伝承遊び考 4 じゃんけん遊び考』小峰書店,2008,394,3p. 参照はp.69-245.

NDC分類
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818:方言.訛語

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