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ラ・トマティーナ
質問内容
回答内容
①『世界のお祭り百科』によると、スペイン・ブニョールで「たいてい8月の最後の土曜日」に開催される祭り。約1ダースのトラックで運び込んで地面にばらまかれたトマトを人々がつかみ取って、投げつける。祭りの様子の写真もある。
②『現代スペイン情報ハンドブック』では、下記の記述がある。「1945年頃から始まった祭りで、バレンシアから西に約50㎞のブニョールの町(人口1万ほど)で8月の最後の水曜日に行われる、トマトの投げ合い催事である。年々盛んとなり、現在では2万5千~3万の外来参加者があり、日本人もいる。市は12~14トンのトマトを調達し、トラックで広場と街路に運ぶ。正午12時、花火を合図にトマトの投げ合いが始まり、1時間後に合図とともに投げ合いは終わる。市職員はホースで散水して街中の汚れを洗い落とし、参加者は仮設のシャワー場で身体についたトマトの汁を洗い流す。トマトでケガ人が出ないよう、つぶしてから投げるのがルールである。このイベントは、石けんで濡らした棒に登る競争(パロハボン)、コンサート、スポーツ大会などを伴っている。」
③『世界の祭りをめぐる冒険』では、2007年の祭りに実際に参加した体験記が多くの写真と共に掲載されており、祭り当日の様子も細かく記録されている。
④『世界の奇習と奇祭』ではこの祭りの起源の最も一般的なものして次のように述べられている。「一九四五年に行われたパレードの際に、大頭のかぶり物の仮装行列があり、数人の若者が暴れたために、誰かがかぶっていたつくり物の大きな頭が落ちてしまった。その参加者が激怒して、拾った頭を振り回し、トマトを山盛りに積んだ露店をひっくり返してしまった。すると、五秒ルールを思い出した大衆が、トマトを拾って、それを武器代わりに使ったために、騒動が広がっていった。翌年、人々が自前のトマトを持ち寄り、このフェスティバルの歴史が始まった。」
⑤スペイン政府観光局のホームページ(https://www.spain.info/ja/ )にもトマト祭りの紹介が掲載されている。
※2015年に登録した事例を2023年に更新しました。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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