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実効雨量と鉄道の運行規制について

質問内容

JR東日本では、大雨時、「実効雨量」により鉄道の運行規制を行うようだが、「実効雨量」とはなにか。またこの実効雨量が導入されたのはいつ頃か。

回答内容

実効雨量とは、『砂防用語集』によると、「降雨量のうち、土砂災害の発生におよぼす前期雨量の影響を考慮した累加雨量」、『なぜ風が吹くと電車は止まるのか』によると、「盛土などの地中に含まれる水量を示した数値」と説明があり、どちらの資料にも、実効雨量の求め方(数式)がそれぞれ紹介されている。

JR東日本に実効雨量が導入されたのは、『なぜ風が吹くと電車は止まるのか』によると、「2008年(平成20年)6月」と記載がある。「実効雨量をJR東日本が導入した背景には、雨がやんだ後に発生した災害による苦い経験があるから」としており、「JR東日本では、沿線の地形や過去の災害の履歴をもとに半減期を変えて3種類の実効雨量を設定し、きめ細かく運用している」と紹介されている。

また、データベース『日経テレコン21』で検索したところ、JR東日本から2008年6月3日に『降雨災害との関連性がよい雨量指標「実効雨量」の導入について』という標題がプレスリリースされている。報道発表された資料には、実効雨量の定義や考え方、実効雨量の導入までの経緯などが詳しく紹介されている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

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実効雨量と鉄道の運行規制について

(ジッコウウリョウトテツドウノウンコウキセイニツイテ)

回答した図書館または団体
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岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

砂防学会『砂防用語集』 山海堂,2004,432p. 参照はp.127.
梅原淳『なぜ風が吹くと電車は止まるのか』 PHP研究所,2012,238p. 参照はp.74-79.
日本経済新聞社 『降雨災害との関連性がよい雨量指標「実効雨量」の導入について』.日経テレコン21,http://t21.nikkei.co.jp/g3/CMN0F11.do 参照2015-07-17

関連情報URL
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https://www.jreast.co.jp/press/2008/20080601.pdf#search='%E9%99%8D%E9%9B%A8%E7%81%BD%E5%AE%B3%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%96%A2%E9%80%A3%E6%80%A7%E3%81%8C%E3%82%88%E3%81%84%E9%9B%A8%E9%87%8F%E6%8C%87%E6%A8%99%E3%80%8C%E5%AE%9F%E5%8A%B9%E9%9B%A8%E9%87%8F%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6'

NDC分類
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686:鉄道

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