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中世ヨーロッパの河川の橋脚工事
質問内容
回答内容
資料1によると、「現在の工法と同様に、川の水を遮断して、中を排水した後、木杭を地盤に打ち込み、基礎を固めているのがわかる。」とある。また、橋脚の基礎工事図が掲載されている。
資料2に、ローマの橋の建設手順に関する記載がある。「石積み橋脚はまず川の中に木製の二重になった方形の箱を沈め、その隙間に粘土を詰めて水密性を保つと、中の水を搔い出してドライにした川床に砂岩を用いたコンクリートで橋脚をつくり、さらに流水の衝撃に耐えるようにその周りに黒い大きな玄武岩の切石を積んだ。」と記載されている。
資料3によると、「橋脚の基礎囲いは、(中略)河川の中に粘土で隙間を埋めた土留め壁を設け、川の勢いをその壁の真中で受け止めて遮断している。これにより川の水位と無関係に水が汲み出せる。」とある。また、セーヌ川のヌイイ橋の建設工程のモデル「1768年の施工段階~模型写真」や、水車により基礎工から水を汲み上げる様子のスケッチ、クレーンや杭打ち機の模型の写真が掲載されている。
資料4の第16章 第2節に、橋脚工事の基礎工事についての記述がある。また、基礎囲いの様子は図261「かみ合わせ杭をつかった囲堤(1588年、ラメリ)」により分かりやすく説明されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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