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サクラの分類
質問内容
回答内容
①『「桜と日本人」ノート』によると、一般に「サクラ」と称する植物を生物の分類学に従って分類すると「双子葉植物綱-離弁花亜鋼-バラ目-バラ科-サクラ亜科-サクラ属-サクラ亜属-サクラ節」と説明があり、狭義ではサクラ節のエドヒガン、ヤマザクラなど9種、同じサクラ亜属であるミヤマザクラ節のミヤマザクラ1種、セイヨウミザクラ節のセイヨウミザクラ1種の計11種になるとある。サクラがバラ科であることが驚きであり、バラをはじめヤマブキ、キイチゴほか、リンゴ、ナシまでもが広い意味のサクラの仲間であると説明がある。
②『ヘイウッド花の大百科事典』ではバラ科の特徴として、多年生で一年生は少ない、水生植物は見られない、がくおよび花弁は基本的に5枚ずつであるがサクラ属やバラ属などの園芸品種では重花弁がふつうにみられるなどと説明がある。
③『新日本の桜』でも、バラ科の花の特徴として5数性、整形の放射相称、両性、雄しべは5を単位に1から6セットあるいはそれ以上の数がある、などがあげられている。
④「桜もイチゴも、なぜバラ科?(ののちゃんのDO科学)」には、バラ科の花の特徴として「1枚ずつ分かれた花びらが5枚、おしべ多数」などが紹介されている。例として野バラ(ノイバラ)、ハマナスなど野生のバラ、サクラ、イチゴをあげている。ただし、例外としてバラ科でも花びらが4枚の種もあるので、見かけだけではなくDNAレベルで考える必要の説明もある。
⑤『桜』には、サクラの花の特徴として、園芸品種などの八重咲きの例を除いて「同じ形をした五枚の大きな花弁をもつこと。そして、ひとつの花の中に雌しべと多数の雄しべをもつ両性花であることが大きな特徴として挙げられる。(中略)こうした花の構造は、ノイバラやリンゴなども同じ特徴をもっており、バラ科に分類される種の特徴でもある。」とある。また、「サクラ類の次の特徴は、花の中心にある雌しべが一つしかないことである。この点で広義のサクラ属は他のバラ科の植物と区別される。」と違いについても特徴を紹介している。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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