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繊維の種類について
質問内容
回答内容
衣料繊維は大きく分けて天然繊維と化学繊維がある。天然繊維は更に、綿や麻などの植物繊維と、羊毛や絹や羽毛などの動物繊維に分けられる。植物繊維の成分は主にセルロースという繊維質、動物繊維の成分は主にタンパク質である。化学繊維は再生繊維、合成繊維、半合成繊維、無機繊維に分けられる。再生繊維は木材パルプや綿などに含まれるセルロースを薬品で溶かして作る。レーヨンやキュプラがこれにあたる。合成繊維は主に石油を原料とし科学的に合成された物質から作られる。ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタンなどがある。半合成繊維はセルロースやタンパク質など天然の物を原料とするが、化学的な処理を施して作られる。天然繊維と合成繊維の中間的な性質がある。アセテート、プロミックスなどがある。無機繊維は金属やガラス、セラミックなど無機物から作られた繊維の事である。ただし、元が有機物であるアクリル繊維から作る炭素繊維もこれに分類される。
繊維ごとの特質は『くらしの中の知らない化学物質』7巻に天然繊維の特徴が簡単に記述されている。また『大研究!化学せんいのちから』にはアクリルやレーヨンなど化学繊維の特質が挙げられている。以下は一般向けの本であるが『衣生活の科学』には合成繊維に共通した性質として、軽い・丈夫・しわになりにくい・熱に弱いなどの特徴を挙げている。『素材・織物の基礎知識』『衣服の百科事典』には、天然繊維・再生繊維と半合成繊維・合成繊維それぞれの構造と特徴が記述されている。『わかりやすいアパレル素材の知識』には獣毛の特質としてカシミヤ・モヘヤ・ラクダ・アルパカ・羊毛の弾力性や暖かさなどが表になっている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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