デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

キレる高齢者

質問内容

キレる高齢者について分析や事件例を紹介している本はないか。

回答内容

『暴走老人!』では、ときに不可解な行動で周囲と摩擦を起こす、あるいは暴力的な行動に走る老人を「新老人」と定義し、時間、空間、感情の3つの観点から分析し、キレる原因を探っている。
『困った老人と上手につきあう方法』では前頭葉の老化に伴い、意欲・感情抑制機能・判断力の低下や性格の先鋭化が起こることを紹介している。また、共同体社会の崩壊やエイジズムなど社会体制や価値観の変化によって、高齢者は不安で満たされない心理になりやすいと指摘している。
『老人たちの裏社会』のp84「暴行・DV」の章では、老人が激高のあまり起こした暴行事件やDVを解説している。検挙数が飛躍的に増え、暴行では平成6年から25年の20年間で、67人から3048人に急伸したことや、高齢自犯者における犯行時の主たる動機・原因が「激情・憤怒」(63.9%)であったことが述べられている。原因として前頭葉の老化により感情の抑制が困難になること、世代によって培われた暴言・暴行における認識や感覚のズレを変えられないこと、会社という帰属集団を失うことで抑制機能がなくなってしまうことなどを挙げている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

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メタデータ

レファレンス事例
タイトル
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タイトル

キレる高齢者

(キレルコウレイシャ)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

藤原 智美『暴走老人!』 文藝春秋,2007,214p.
和田 秀樹『困った老人と上手につきあう方法』 宝島社,2008,220p.
新郷 由起『老人たちの裏社会』 宝島社,2015,222p. 参照はp.84-104.

NDC分類
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367.7

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