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狂言「神鳴」の成立

質問内容

狂言「神鳴」(「雷」とも書く)の成立について調べている。作者や台本について書かれている資料があれば、教えてほしい。

回答内容

狂言「神鳴」「雷」「針立雷」について調べたところ、下記のように記載があったので、資料を紹介した。
①には、あらすじ紹介のあとに登場人物の影響について「藪医者は仮名草子『竹斎』、雷の治療は御伽草子『不老不死』に見える。」との記載がある。
②の「神鳴」の項目には、梗概としてあらすじが紹介されているほか、特色、台本についての記述がある。特色として「御伽草子『不老不死』に見える雨童子の話などの影響があるか。京都府の千本閻魔堂の狂言をはじめ民俗芸能の狂言としても残っている。」との記述があり、台本として下記のものが挙げられていた。
  大蔵流 虎明本・虎寛本・山本東本・茂山千五郎家本
  和泉流 天理本
  鷺流  保教本・賢通本
  その他 『狂言記・続』
③に参考として記述されていたのは下記の通りである。
 ・古来、大蔵、鷺の二流では主として、和泉流でも往々「神鳴」と書いており、大蔵流では「雷公」と書いた台本もある。なお、「針立雷(はりたていかずち)」(狂言記)とも言った。
 ・作者は二代の内と伝える。

回答館・回答団体

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狂言「神鳴」の成立

(キョウゲンカミナリノセイリツ)

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(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

① 小林保治 編『能・狂言図典』小学館.1999.302p.参照はp.252.
② 日本古典文学大辞典編集委員会 編『日本古典文学大辞典 第2巻』岩波書店.1984.696p.参照はp.10
③ 安藤常次郎著『狂言総覧』能楽書林.1973.470, 20p.参照はp.328.

NDC分類
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773:能楽.狂言

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