デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

団子婿

質問内容

だんごの名前を覚えて帰っている途中で、他の名前とすり替わってしまうという内容の日本の昔話が読める本を紹介して欲しい。

回答内容

日本の昔話であることと、団子が題材となっていることから①『日本昔話事典』の索引を確認した。昔話を要素で分類した箇所に食物として団子の項目があったので、そちらを参照すると「団子婿」という見出しがあり、「馬鹿婿が嫁の里に行くと珍客が来たということで、姑が団子を作ってご馳走した。団子が大変おいしかったので、家に帰って女房に作らせようとして、名を忘れないように「団子」の名を忘れないように「団子」の名をとなえながら帰ってきた。小さい溝をはねるときに「どっこいしょ」と言ってはねたから、団子を忘れて「どっこいしょ」と言いながら家に戻って、女房にさっそく作らせようとしたが、女房は知らないと言う。怒った婿は囲炉裏に下がっているカギを女房の方に振ると、額に大きなこぶが出来てしまった。女房は「団子のようなこぶが出来た」と言ったので、団子の名を思い出したという話。」という記述の内容紹介があり、質問の内容と似通っていてる。そこで「だんごむこ」「日本昔話 だんご」「どっこいしょ」をキーワードとして館内のOPACで検索したところ、以下の資料が該当したので紹介をした。
②『子どもに語る日本の昔話 3』では「団子むこ」というタイトルで、③『日本爆笑むかし話 吉四六さん 1』では「ドッコイショはうまい」というタイトルで話が載っていて設定や内容は①とほぼ同じである。
④『まんが日本昔ばなし101』では「どっこいだんご」というタイトルで話が載っており、これも設定や内容は①とほぼ同じであるが、こぶができた理由が、夫が叩いたからではなく、おけが落ちてきてというパターンになっている。
⑤『だんごどっこいしょ』では、夫婦設定から祖母と孫の設定となっていて、主人公の男の子の方にこぶができるパターンである。
⑥『むかしばなし・たべたいな!』では「だんごどっこいしょ」というタイトルで、お話が載っている。親子の設定になっていて、主人公の男の子にこぶができるパターンである。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

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メタデータ

レファレンス事例
タイトル
レファレンス事例
タイトル

団子婿

(ダンゴムコ)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①稲田浩二『日本昔話事典』 弘文堂,1978,1169p. 参照はp.567-568.
②稲田和子『子どもに語る日本の昔話 3』 こぐま社,1996,188p. 参照はp.169-171.
③高村忠範『日本爆笑むかし話 吉四六さん 1』 汐文社,2005,125p. 参照はp.28-35.
④川内彩友美『まんが日本昔ばなし101』 講談社,2006,303p. 参照はp.154-155.
⑤大川悦生『だんご どっこいしょ』 ポプラ社,2011,35p.
⑥深山さくら『むかしばなし・たべたいな!』 チャイルド本社,2011,26p. 参照はp.12-26.

NDC分類
NDC分類

388:伝説.民話 [昔話]

913: 小説.物語

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