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衣替え(更衣)の歴史
質問内容
回答内容
①『日本人の生活文化』によると、衣替えは、平安時代から行われており、四季の変化の激しい日本の風土に合った慣習である、とあり、後醍醐天皇が書いた
建武年中行事」によると、朝廷では4月1日と10月1日に衣替えを行っている記述がある。室町幕府ではさらに細かく衣替えを行っており、男性と女性で内容が異なることが天文13年(1544年)以降に成立した「年中恒例記」の記述で確認できる。内容は、男性は4月1日から袷に、5月5日から帷子に、9月1日から袷に、9月9日から小袖に衣替えをし、女性は6月1日から帷子に、8月1日に袷に、9月9日に小袖に衣替えしているということである。また、大永8年(1528年)成立の「宗五大草紙」では、女性は5月5日と8月1日に裏地が生絹の練貫の袷になると記述がある。
②『日本生活史辞典』には、平安時代から更衣は4月1日と10月1日であったが、江戸時代は4月1日から5月4日まで袷小袖、5月5日から8月晦日まではひとえ帷子麻布、9月1日から8日まで、袷小袖、9月から3月晦日まで綿入小袖となっている。明治政府が洋式制服を取り入れてからは、6月1日から夏服、10月1日から冬服にあらためる慣習が一般的になったと記述がある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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