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動物実験のマウスとラット

質問内容

動物実験で使われるマウスとラットはどう違うのか。

回答内容

以下の3冊に「マウス」と「ラット」の項目があり、それぞれの特徴が書かれている。

①には、マウスは「哺乳綱、げっ歯目、ネズミ亜目、ネズミ科に属するハツカネズミのこと」、「頭胴長65~9mm、尾長60~10mm、体重12~30g、体色は、ふつう背面灰褐色、腹面白色、雑食性で温度、湿度など環境に対する適応力が高い。1年中繁殖し、多産、早熟など繁殖能力がきわめて高く、恵まれた環境では年に数回出産する」とあり、ラットは「実験動物化されたドブネズミ」「分類学的には、哺乳動物綱、げっ歯目、真鼠亜目、ネズミ科、クマネズミ属に属し、同属のクマネズミのアジア型亜種から由来したものと考えられているが、クマネズミとの交配は成立しない」「ラットは、成体重が数百グラム(雌200~400g、雄300~700g)の大きさで、10cm以上の長い尾を有する。体重等はマウスの約10倍程度あるのでマウスでは行いにくい微細な手術等も可能である。」と書かれている。

②、③では、上記の違いに加えて、ラットの系統はマウスに比べてはるかに少ない、ラットはマウスに比べて大きいので、臓器・組織の大きさも十分であり、外科手術にも使用できるがマウスと違って胆嚢がない、また、ラットはおとなしく人によく慣れるため、行動観察などの実験にも適応するといった違いが書かれている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

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動物実験のマウスとラット

(ドウブツジッケンノマウストラット)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①藤原公策 [ほか]編『実験動物学事典』 朝倉書店,1989,507p. 参照はp.403,p.442.
②久和茂 編『実験動物学』 朝倉書店,2013 ,191p. 参照はp.105,p.111.
③笠井憲雪[ほか]編『現代実験動物学』 朝倉書店,2009,219p. 参照はp.126,p.134.

NDC分類
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480:動物学

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