デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

怖い絵本

質問内容

怖い絵本を読みたがる子どもに、本を選ぶ参考になる資料はあるか。

回答内容

①は、幼稚園で絵本の文庫活動を行った「こうめ文庫」が10年間の歩みを振り返った記録であり、「こわい絵本の魅力」に関する考察がまとめられている。実際の活動で「こわいほんコーナー」に置いた絵本のリストや、貸出上位に挙がってくる怖い要素のある絵本の共通項、子どもの発言からどのような絵本が「こわいほん」であるか等を分析して報告している。怖い要素として「夜のイメージ」「狙われている感覚」「違う世界へ入っていく」「こわいものがでてくる」「孤独」「食べられる」「身体変化」を挙げており、年齢別での捉え方の違いや、怖さのレベルについても提示されている。
②では、怖い絵本を「こわい昔話と童話」「おばけと妖怪大集合」「奇妙な世界」「死を思う」「日常のシュール」「ちょっと残酷」と、6つにテーマ分けして、多数紹介している。実際の絵本の表紙や中のページもカラーで掲載されているので、イメージが掴みやすい。
③の特集記事では、20代から40代の男女約70人に、子どものころ怖かった絵本についてアンケートを取った結果を「怖い絵本ベスト5」として挙げている。また、「怖い」ということはどういうことなのか、子どもが怖い絵本を読みたがるのはなぜなのかという疑問に、保育士や臨床心理士の立場からの見解が紹介されている。幼い子どもが「怖い」と感じ、読んで欲しがる本は「日常の中に異形なものがある絵本」だという切り口で、具体的な絵本を示しながら説明もされている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

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レファレンス事例
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怖い絵本

(コワイエホン)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①三宅興子『絵本と子どものであう場所』 翰林書房,2006,422p. 参照はp.155-204.
②『こわい絵本』 平凡社,2015,142p.
③「子どもの好きな怖い絵本」『母の友』723号,福音館書店,2013.8,82p. 参照はp.50-63.

NDC分類
NDC分類

019:読書.読書法

376:幼児・初等・中等教育

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