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白井亨義謙
質問内容
回答内容
資料①『図説日本武道辞典』によると、白井流は「白井亨義謙を祖とする手棒・鎖鎌・手裏剣術である。」とある。
資料②『図説剣技・剣術 2』、資料③『手裏剣術』には、白井流で使う手裏剣の写真などもあるが詳しい記述はなし。
資料④『完本日本武芸小伝』によると、白井亨義謙は備前岡山藩士で、23歳の時に京・大坂・中国筋を武者修行し、故郷の岡山に道場を開いたとある。
資料⑤「『天真伝白井流兵法遣方』における白井亨の履歴について」には、白井亨の弟子である富山藩士・吉田奥丞有恒が弘化3年(1846)に著した『天真伝白井流兵法遣方』(富山県立図書館所蔵)の記述から、「彼を岡山藩士とすることにはかなり無理があると言わなくてはならない」とあった。
資料⑥『神技の系譜』でも、上記資料⑤と同じ『天真伝白井流兵法遣方』を参照して「岡山とは縁が深かったが、実は一度も岡山藩士にはなっていなかったことが判明している。」との記述がある。
実際に資料⑦『天真伝白井流兵法遣方』を確認しても、白井亨は江戸の町人大野某の子であり、岡山藩に300石で召し抱えの話も断っていることがわかる。
資料⑧『池田家文庫マイクロ版史料目録4 藩士4』でも白井姓の岡山藩士は確認できず、享保20年(1735)までの「除帳」に白井姓が1家あるが、年代から白井亨との関連性は低いと考えられる。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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