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神を「柱」という単位を用いて数える理由
質問内容
回答内容
神道(170)と日本語(815.2)の自館の蔵書を確認した。
数え方についての本には理由まで触れているものはあまりなく、神道についての本に、ほとんど「~であろう」などの推量形だがいくつか記述があった。
資料1では、“柱は神そのものと考えられた”、“一説に、柱は建物の中心であり、支えとして尊重されたので”などとしながら『古事記』『日本書紀』の記述にも言及している。
資料2では、『字訓』の説明や『日本書紀』の伝承をもとに“宮柱の信仰を源流にさまざまな展開があり、同時に樹木に神々が降臨するとの信仰も重なり”と推察している。
資料3では、“木の柱を神に見立てる信仰もあり”としており、また、『延喜式』神名帳では「座」を単位としていることにも触れている。
資料4では、「柱」について脚注を設け、“偏の木は神霊の依代、旁の主はとどまるという意味”としている。
資料5には、“「柱」は神木などと同じく神霊の依代、あるいは神そのものと考えられたので”などとある。
なお、資料1の執筆者には、資料4・5の著者と同名の「三橋健」が記載されている。
回答館・回答団体
岡山市立中央図書館
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