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レファレンスデータベース > 生存可能な体温の上限

生存可能な体温の上限

質問内容

人間が生存可能な体温の上限が知りたい。

回答内容

「体温」の限界について記載のあった次の3冊を紹介した。

①『人体のしくみとはたらき』には、「身体を構成する蛋白質の中には、42℃を超えると熱凝固するものがあり、高体温は生命に危険である。」と記載されている。

②『人間の許容限界事典』には、「42℃以上では10数時間で死にいたる危険性が高くなり、44℃をこえると短時間でも酸素系に不可逆的な変化が生じ、回復できなくなる。」と記載されている。また、「図24.3 核心部体温の区分」の中に、生存の上限に当たる体温が記載されている。

③『体温のバイオロジー』には、「核心温が上昇した場合の限界温は42℃とされている。この温度になると、細胞の生化学反応で不可逆的な反応が起こり、死につながる。さらに、45℃になると短時間でも死の危険がある。」と記載されている。また、「健常人および種々の状態における直腸温と体温調節機能、生存の限界」というグラフも紹介されており、ヒトの生存の上限と下限の体温の目安が分かるようになっている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

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メタデータ

レファレンス事例
タイトル
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タイトル

生存可能な体温の上限

(セイゾンカノウナタイオンノジョウゲン)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①澤口彰子,栗原久『人体のしくみとはたらき』 朝倉書店,2015,6,155p. 参照はp.145.
②山崎昌廣,坂本和義,関邦博『人間の許容限界事典』 朝倉書店,2005,16,1014p. 参照はp.163-165.
③山蔭道明『体温のバイオロジー』 メディカル・サイエンス・インターナショナル,2005,7,187p. 参照はp.4-5.

NDC分類
NDC分類

491:基礎医学

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