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守口漬
質問内容
回答内容
・『漬けもの博物誌』(資料①)の「全国の漬けものめぐり」では、愛知県の漬け物として「守口漬け」を紹介する。「この漬けものは守口という細長いごぼうのような大根を漬けたものである」と解説し、守口の名前の由来は、「明治に入り、大阪の守口市付近でこの大根の粕漬けが守口漬けとして売られて、好評を博し、それにならって名古屋地方でも、この昔からあった細り大根を守口漬けとして売るようになった」とある。
・『守口漬ものがたり』(資料②)では、河内国と美濃国で生まれた守口漬の起源を近世の古文献に基づき紹介するとともに、「かつては岐阜の特産品であった守口漬も、戦後は名古屋の業者の資本力や宣伝力に負けて、名古屋の名産として全国的に定着してしまった」とする変遷についてふれている。
・「月刊食生活」(資料③)には、「大阪天満宮周辺を発祥とする『大阪宮前大根』の香の物を、豊臣秀吉が『守口漬』と名付けたことから、『守口大根』と呼ばれるようになった。直径は数cmだが、長さが1~2mになる。歯ごたえの良い肉質」と説明があり、「守口大根」と「守口漬」のカラー写真をそれぞれ掲載する。
・「和漢三才図会」(資料④)は、正徳年間(1711-1716)に成立したとされる図入りの百科事典である。「巻七十五」において、「河内国土産」として「香物 守口漬細大根」とその名が見える。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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