デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

蜂の巣の形

質問内容

蜂の巣の形が六角形になっている理由を説明している児童書を紹介してほしい。

回答内容

①では、「ミツバチの巣はどうして六角形なの?」という問いに対して、「六角形の巣には、いくつもの優れた点があります。でも、六角形にする理由やつくり方などは、まだよくわかっていません。」と答えている。さらに、詳しい説明として「ミツバチだけでなく、アシナガバチやスズメバチの巣も、きれいな六角形の小部屋が並んでいます。このような六角形の立体構造は、「ハニカム構造」と呼ばれています。ハニカム構造の最大の特徴は、少ない材料で最大の広さがある部屋をつくれることです。しかも、部屋はとても安定感があり、軽くてじょうぶです。ハニカム構造の優れたしくみは、わたしたちのくらしにも取り入れられ、人工衛星などのいろいろな機器や、建築材料などに利用されています。」と記載されている。また、分かりやすい図と共に「丸いと、部屋と部屋の境目にすき間ができてしまうので、すき間をうめる材料が必要になる。六角形だと、すき間ができないので、余計な材料を使う必要がない。」と記載されている。さらに、「六角形には、まわりからの力に対して強いという、優れた点もあるよ。」との記載がある。

②には、「美しい六角形」という項目に、「巣が六角形であるわけは、ふつうのえんぴつと色えんぴつを、何本か束にしてみると、よくわかります。ふつうのえんぴつは断面が六角形で、ぎっしりとすきまなくならびますが、色えんぴつは断面がまるくて、すきまができます。もし、ミツバチの巣が、まるい形の集まりだと、すきまができてしまうでしょう。それだけ、多くの材料が必要になり、また、強さの点でも、六角形の集まりよりも弱くなるでしょう。少ない材料で、できるだけ広く、じょうぶなへやをたくさんつくろうとすると、六角形になるのです。」と説明がある。

③には、「六角形のひみつ」という項目で、「ミツバチやスズメバチの巣は、正六角形が集まったつくりです。正六角形をならべると、すきまが生まれないので、上からの圧力にとても強くなります。この構造を「ハニカム(=蜂の巣)構造」といい、じょうぶで軽い構造であることから、飛行機やレーシングカー、さまざまな建築物にも使われています。ハチがこうした構造を、自然に身につけたとはおどろきです。」と記載されている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

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レファレンス事例
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蜂の巣の形

(ハチノスノカタチ)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①岡島秀治『ずかん虫の巣』 技術評論社,2015,127p. 参照はp.117.
②藤丸篤夫『ミツバチ』 あかね書房,2010,30p. 参照はp.19.
③松本吏樹郎『ずかんハチ』 技術評論社,2014,127p. 参照はp.91.

NDC分類
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486:昆虫類

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