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邪なという言葉
質問内容
回答内容
①「「横+様」が音韻変化であること。道に外れた邪悪の意であり、縦を正、横を不正とみた日本人の言語意識がある」との記述があった。また「横」の語源に関して、2説の記述があり、「その1説には正面に対し、「寄る方向」がヨコであり、ヨコは不正な方向、つまりヨコシマなヨコを意味する」との記述があった。
②「道理に外れているさま。「横+し+ま」と分析される。「し」は「日向(ひむか)し」(=東)などの「し」で、方向を表す。「ま」は「まほらま」などの「ま」で接尾語。「横しま」は横の方を表す語であったが、上代から既に「邪」の意味があった。縦を正とし横を不正とする意識があって「よこしま」という語ができた」との記述がった。
③「横の方の意であるが、横は「避く」、中央線から外れる意であるため、正道に対して横邪の意となり、邪悪・非道の意に用いる。すべて正常でないこと」との記述があった。
④「漢字の「横」という字を、ヨコとよむが、その旁の「黄」は「廣(広)」「擴(拡)」の旁に入っている。「廣」はひろいであり、「擴」はひろげるである。「黄」とは本来、大きくひろがるという意味を持っているらしい。勝手で思うままにするという意味を持つ横行、横暴、などという言葉に「横」の字が使われるのは、大きくひろがりのさばる意味を持つ「黄」を「横」がふくんでいる。そこで、ヨコを語源とする動詞があるかと考えてみると、ヨキという動詞が見出される。ヨキとは「避き」の意味。ヨキという動詞は意志的に相手をはずすように進むこと、相手からはずれるように、右に左に回り道をして進むこと。ヨキの語源であるヨコという言葉は、「平面上」で、(真実の対象から)右や左にはずれたところ」という意味。ヨコシマのシマとはサマ(様)と同じ意味だったから、ヨコ(はずれた)シマ(様)で邪悪を表した」との記述があった。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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