デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

レファレンスデータベース > ヤマアラシのジレンマ

ヤマアラシのジレンマ

質問内容

「ヤマアラシのジレンマ」の出典がいつか、また、引用されているものが知りたい

回答内容

①レオポルド・ベラック/〔著〕『山アラシのジレンマ』で書名等に使用されている。
標題紙裏より、元タイトル
Leopold Bellak『The porcupine dilemma : reflections on the human condition』Citadel Press
は 1970に出版されている。

p3 に以下の記述あり
「この印象深い寓話は、気分屋で悲観主義の哲学者であったアルトーゥル・ショーペンハウアーの物語である。」
p257 に以下の記述あり
「“山アラシ・ジレンマ”については、本書の巻頭を一読されれば、それ以上説明の要もないと思われるが、このコトバを、ショーペンハウアーの寓話から精神分析の領域に導き入れたのは、実はフロイトである。」

②『ショーペンハウアー全集 14 哲学小品集(Ⅴ)』「第三一章 比喩、たとえ話、寓話」p306 に以下の記述あり
「第三九六節 やまあらしの一群が、冷たい冬のある日、おたがいの体温で凍えることをふせぐために、ぴったりくっつきあった。だが、まもなくおたがいに棘の痛いのが感じられて、また分かれた。温まる必要から、また寄りそうと、第二の禍がくりかえされるのだった。(略)」 

p325「訳者あとがき」に「『哲学小品集(Ⅴ)』に収録されているのは、『余禄と補遺』第二巻の第二〇章から第三一章までと「二、三の詩」で」の記述あり。

③『ショーペンハウアー読本』巻末p20に以下の記述あり
「1851 11月,『余禄と補遺』刊行」

④『フロイト全集 17 1919-22年』「集団心理学と自我分析」p111に以下の記述あり
「ショーペンハウアーによる寒さに震えるヤマアラシの有名な比喩に従えば(略)」

P415に以下の記述あり
「『集団心理学と自我分析』 一九二一年、国際精神分析出版社から単行本として刊行」

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

カテゴリ情報レファレンスデータベースレファレンス事例データ岡山県立図書館

メタデータ

レファレンス事例
タイトル
レファレンス事例
タイトル

ヤマアラシのジレンマ

(ヤマアラシノジレンマ)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①レオポルド・ベラック/〔著〕『山アラシのジレンマ』ダイヤモンド社,1980,266p 参照はp3,p257
②アルトゥール・ショーペンハウアー『ショーペンハウアー全集 14』白水社,1973,327p 参照はp306-307,p325
③『ショーペンハウアー読本』法政大学出版局,2007,9,298,20p 参照は年譜p20
④フロイト『フロイト全集 17 1919-22年』岩波書店,2006,7,429p 参照はp111,p415

NDC分類
NDC分類

134:ドイツ・オーストリア哲学

146:臨床心理学.精神分析学

361:社会学、文化、地域・コミュニティ、同和問題

その他のメタデータを表示
このページのURL
このページのURL

http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp/id/ref/M2019050615120307931