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マングローブはなぜ海水でも生きられるのか
質問内容
回答内容
①には、「マングローブは塩分だけをいろいろな方法で捨てているのです。ヤエヤマヒルギやオヒルギは、塩水を根で吸い上げるときに塩分をある程度こします。こしきれなかった塩分は葉にため、落ち葉にして捨ててしまうのです。塩分のたまった葉は黄色く変色します。ヒルギダマシは、塩類線という特別な器官をもっていて、葉の裏側から塩分を出します。このようにマングローブは、いろいろな方法で塩分を体外に出しています。この能力が高い種類ほど海に近いところに生えています。海水にひたる河口では、ほかの植物は生きらません。ここで生きぬくため、マングローブはこの能力を身につけたのです。」との記載がある。
②には、マングローブが海水の塩分に耐えるしくみについて、「それは、マングローブのいくつかの種類には、その根や葉などに、海水の塩分に耐える特別なしくみがそなわっているからなんだ。だから、海水の影響が強い汽水域でも、しっかり育つことができるんだよ。」との説明がある。
③には、「マングローブは、海岸ぞいの泥地に生えている。地面はいつも水びたし。その水も真水ではなく海水で、酸素が少ない。ふつうの植物なら生きていくことはできないが、マングローブは、からだの仕組みを進化させた。泥のなかから根をシュノーケルのようにつき出して、大気中から、直接酸素をとりこむのだ(呼吸根)。」との説明がある。
④には「なぜ、マングローブの植物たちは海水の中で生きていけるのでしょうか。それは、根からとりこんだ塩分を濾過してうすめ、さらに塩分を体の外に出す働きをもっているからなのです。」との記載がある。
⑤には、「マングローブはなぜ海につかっても、かれることなく育っているのでしょう。」とあり、「マングローブは吸収した海水の塩分を外に出すしくみを持っているのです。ほかにも幹にある穴から塩分を捨てるなど、種類によって工夫がみられます。これらは、ほかの植物にはないしくみです。だからマングローブは海水を吸ってもかれないのですね。」との記載がある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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