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恐竜の色
質問内容
回答内容
①『ビジュアル恐竜事典』「恐竜学の最前線 体の謎を探る②」では、色素をつくる小器官「メラノソーム」から始祖鳥やシノサウロプテリクスなどの体色が推定できたことが記載されている。
②『よみがえる恐竜』「見えた!恐竜の色」には化石化した、メラノソームから恐竜の色を推定する研究についてイラストを交えて詳しく書かれている。
③『羽毛恐竜と巨大昆虫』は、羽毛恐竜の羽毛の色に焦点を当てている。カウディプテリクスの羽毛の化石に細い縞があったが、発掘当時は色の解明は困難だったこと、2008年に羽毛化石表面の球体がメラノソームであることが分かり、忠実な色の再現への道が切り開かれたこと、この方法で実際に色の復元ができた羽毛恐竜の例などが書かれている。一方、「赤や黄のような特定の明るい色を出すのにカロテノイドのような他の色素は欠かせない。だがカロテノイドは保存状態が悪かったり、化石内のメラニンに隠れたりしている。」と、メラニンのみによる色素解析の限界にも触れている。
④『誰かに話したくなる恐竜の話』には、「羽毛の痕跡からメラニン色素を含んだ細胞の付着が見つかった場合、これを分析することで、限定的ではありますが羽毛の色が判明します。(中略)ただし前述したように、まだ限定的な技術なので、分析の精度が上がったり、新たな分析法が見つかることで、その解釈は変わるかもしれません。」と記載がある。
⑤『「恐竜」七大ミステリー』は、メラノソームの分析で恐竜の色を判別できたことを述べ、この研究が進む以前の恐竜図鑑については「これらは恐竜と同じ爬虫類の色をもとにしたものだった。そしてそれについての取り決めも特になかったため、図鑑ごとに色が違う、などということも多くあったようだ。」と記載している。
⑥『大人のための恐竜教室』には、図鑑に復元画を描く際には「色や模様はわからない度合いが高い分、描き手や監修者、編集者の意見が入ってくるので、書籍や図鑑によって変異の幅が大きくなります。」と記載があり、色が分かっている鳥以外の恐竜は今のところ10種類ほどで、それらはメラノソームを電子顕微鏡で見ることによって分かると書かれている。
⑦『知られざる恐竜王国!!』は恐竜のCGの制作過程を紹介しているが、彩色は現代の動物の色を参考にしている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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